【KIRISIMA】Shochu Club Vol.72 緒方 由紀子さん


木の香りや温かみを伝える木育から
絵本の読み聞かせ…
公私ともに宮崎の文化に尽力

Monthly Guest vol.72
緒方 由紀子

みやざきアートセンター
教育普及課兼木育担当
 
Profile
長崎市で生まれ、諫早市(旧西彼杵郡)で育つ。名古屋芸術大学美術学部彫刻科を卒業。東京で着物の仕事に就いた後、新潟県の職業訓練校織布科に進学。卒業後、京都の草木染工房へ就職。2003年、結婚を機に宮崎へ移住。2009年よりみやざきアートセンターの学芸員として木育の普及に力を注いでいる。日向路工芸店店主の妻、2児の母。



 
やさしい笑みと温かい雰囲気で会う人を出迎えてくれる緒方由紀子さん。宮崎市にあるみやざきアートセンターで働いている。就業前には小学校で絵本の読み聞かせをするなど、公私共に宮崎の教育や文化に力を注いでいる女性だ。
芸術に興味を持ち、名古屋芸術大学で彫刻を学んだ。「自分探しの旅をずいぶんしました」と、長崎で生まれてから宮崎在住に至るまでの経緯を笑顔で語る。彫刻の世界に身を置くなかで、布にも興味がわき、大学卒業後もしみ抜きや織物を学ぶために職業訓練校へ通うなど、アートの世界を多岐に渡り習得してきた。京都の草木染工房に勤めているときに縁談があり、宮崎へとやってきた。
2009年、市民が気軽に活動できる「まちなかの文化公共施設」としてみやざきアートセンターがオープン。緒方さんは学芸員として携わることになった。みやざきアートセンターでは1年間にさまざまなジャンルの展覧会を開催している。展覧会を盛り上げるためのクイズコーナーやワークショップなどを企画、運営し、他にもキッズルームの管理、木育などを担当している。なかでも、いま一番力を注いでいるのが木育。「人は手入れが行き届いた山から恩恵を受けて生活ができています。だけど、昭和30年代の燃料革命以降、木材の消費が減り続けています。そのために、山の手入れが行き届かなくなり始めているんです。木の根っこが細くなり、地盤が弱くなってきています。山が元気でいるから、空気も水もきれいになります。もっと木を使って循環させて、みんなが幸せになれたらいいなと思っています」。木が使われなければ、日本が築いてきた木の文化や技術がすたれていき、職人がいなくなってしまう…。幼いころから木に触れることで、木の香りや温かみなどのよさを知ってもらいたい。これが緒方さんの願いだ。木育インストラクターを習得し、現在は、子ども会や小学校などに出前授業にも行っている。木でマイ箸づくりをしたり、おもちゃづくりをしたりしながら、木に興味をもってもらえるように活動している。みやざきアートセンターのキッズコーナーにも、木のプールやトンネル、すべり台、積木を置き、子どもたちが気軽に木と触れ合えるようにしている。「『木ってなんかいいね〜』って思ってもらえたらうれしいですね」と語る。
2児の子育てをしながら、仕事に絵本の読み聞かせにと多忙な日々。オフの日は、絵本の勉強会に行ったり、映画を見に行ったりしてリフレッシュをしている。夫が日向路工芸店の店主をしているので、全国の職人とつながりがある。幼いころから祖父や叔父が焼酎を囲み楽しい時間を過ごしているのを見て育ってきた。その影響で、職人や大切なお客様、お世話になった人には焼酎をお土産に贈っている。
自分探しの旅をしながら積み重ねてきた人脈と知識と技術を生かし、宮崎の木育を広めていきたいと活動に力を注いでいる。
 


宮崎、鹿児島県産にこだわり
炭火でじっくり焼き上げた
うま味たっぷりうなぎに舌鼓

「結婚記念日のお祝いなど特別な日はここに行くんです。うなぎの焼き加減はもちろん、ご飯もおいしくて。ご主人の職人魂を感じます」と、みやざきアートセンターの緒方由紀子さんが絶賛するお気に入りのお店が、佐土原町にある「かねしんうなぎ」。
創業38年、老舗のうなぎ店だ。現在は2代目が店を切り盛りしている。控えめで寡黙だが、おいしいうなぎを提供することには妥協をしない。大切にしているのは、国産のうなぎを使うこと。宮崎県産を第一にし、入手できないときは鹿児島県産のうなぎを使っている。さばいたうなぎを「地焼き」して出すのが、かねしん流。焼いた後に蒸す「江戸焼き」とは違い、蒸す工程を行わないのが「地焼き」。
注文を受けてから炭火で焼きあげる蒲焼きは、香ばしくて皮はパリッと、身はしまっている。甘すぎない程よい味わいのタレがからまったうなぎは、濃厚な味わいを口の中に広げてくれる。
オススメのメニューはうなぎのかば焼き、「うなカツ」、肝、うなぎを巻いた玉子焼き「う巻き」、うなぎの酢の物「うざく」などがセットになった「松定食」。ボリューム満点で、うなぎのおいしさを余すことなく堪能できる。
▲「松定食」3,500円(税込) 蒲焼き、肝、うまき、うざく、うなカツ、ご汁、御飯、漬物がセット
他にも「うな重」2,000円(税込)、「うな丼」1,600円(税込)などがある。

かねしんうなぎ
住所 宮崎市佐土原町下那珂305
電話番号 0985-73-1100
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日

投稿日時:2015.06.10(Wed) 08:38:00|投稿者:charge|